福岡うどん戦争①-牧のうどん-
福岡デイズ、糸島エリア「非おしゃれ」部門担当、
ゴーシ先生です。
非おしゃれな糸島グルメと言えば、
まず、ここを紹介しないわけには行かないでしょう。
『牧のうどん 加布里本店』!
本題に入る前に、
牧のうどんにはイントネーション論争があり、
「牧の↑うどん」と上げるか、
「牧の↓うどん」と下げるかです。
もともと、
加布里の牧(という地名)にあった畑中製麺所が、
愛称として「牧のうどん」と呼ばれ、
それが正式店名となりました。
だから糸島地元民は、「牧の↓うどん」です。
さて、今回は、今後の展開を考え、
素うどん(330円)をチョイス。
注文の方法は、メニュー表兼注文票に、
杯数(今回は中めん1杯なので1)を書き、
間違わないように、メニューに横線を入れます。
素うどんを注文すると、
うどんと、別皿で天かす、
そして追加のスープがやかんでやってきます。
「うどんウエスト」の天かす入れ放題と比べると寂しいですが、
牧のうどんのことなので、
言えば天かすも追加してくれるでしょう。
ゴーシ先生は、この量で十分。
ただし、ネギは入れ放題です。
ゴーシ先生は、見た目や味のバランスを考えて、
この程度にしましたが、周りを見渡すと、
山のようにネギをのせる強者も多いです。
『もう、それ、トッピングじゃなくて、
ネギのうどん和えじゃん…』
麺やスープについては、個人の好みもあるし、
多くのサイトでも紹介されているので、
書かないつもりでいましたが、
やっぱり、麺がどんどんとスープを吸い込み、
ふやけ、
「食べても食べてもなくならない」
現象が発生しました。
これは、一般的なうどんの製法である
「(冷水での)ぬめり取りと絞め→ざるに上げ→再加熱」
を省いているためです。
麺がどんどんとスープを吸い込むので、
追加スープがデフォルトで提供されています。
このスープを作るために、
大量の昆布を使用します。
牧のうどんは利尻昆布の生産量の約7%を消費しているそうです。
もともと、ツルツル、シコシコの讃岐系が好きだったのですが、
糸島に引っ越してから、
ブヨブヨ腰抜けが故郷の味の一つになり、
たまに無性に食べたくなる牧のうどんです。
牧のうどんは、現在、18店舗展開しており、
糸島エリアには、
加布里本店、今宿店、周船寺店、二丈バイパス店の
4店舗が存在します。
このように牧のうどんは
糸島エリアのうどん屋さんで
圧倒的なシェアを誇っています。
あの丸亀製麺でさえ立ち入る余地がありません。
しかし、そこに殴り込みをかけてきたのが北九州の雄…(つづく)
ライターNo.1 ゴーシ先生
佐藤剛史 Goshi SATO
作家。食育研究家。
九州大学大学院農学研究院助教。
1973年、大分県生まれ。農学博士。
年間の講演回数は100回を超える。
主宰する、社会人向け学びの場『大人塾』は
福岡市、北九州市、熊本市、
佐賀市、糸島市、長崎市、大阪市で開講され
これまでにのべ3000人が受講。
主な著書に
『ここ-食卓から始まる生教育-』(西日本新聞社)
『いのちをいただく』(西日本新聞社)
『すごい弁当力!』(PHP)
『食卓の力』(現代書林)など、いずれもベストセラー。
新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数。
TNC『ももち浜ストア 夕方版』レギュラー・コメンテーター。
http://goshisato1973.com