福岡うどん戦争③－うどんウエスト－

福岡デイズ、糸島エリア「非おしゃれ」部門担当、
ゴーシ先生です。

「牧のうどん」「資さんうどん」と並び、
福岡うどん戦争の一角を有するのが「ウエスト」。
ウエストは、1966年創業。
福岡市博多区に本社があります。

そもそもは、うどん、焼肉、和食、中華料理等の
専門店を複合的に集めた
「ウエスト味の街」として展開していました。
ゴーシ先生が生まれ育った大分市にも
ウエスト味の街がありました。
大橋店や新宮店にその名残がありますが、
現在は、うどん店と焼肉店がメインです。

糸島にはうどん中心の前原店と、
そば中心の波多江店がありますが、
どちらでも
うどん、そばのどちらも注文できます。

ウエストのうどんは、
加ト吉（テーブルマーク）の冷凍うどんを
使用していることは有名です。
しかも、その冷凍うどんは、
タピオカの原材料であるキャッサバを含んでいて、
これでコシとツルツル感を出しています。

一般的なうどん屋さんは、
「素材の小麦にこだわった」とか
「打ちたて、切りたて、湯がきたての３たて」
とかをウリにするのですが、
ウエストはある意味、潔い。

では何で勝負しているかと言うと、
かき揚げ等の揚げ物を、
揚げたてで別皿で提供するということでしょう。

しかし、今回、注文するのは、
あえて「かけうどん」（300円）。
かまぼこ１切れという非常にシンプルな形態で提供されます。

しかし、ウエストはネギと天かすが入れ放題。
しかも、その天かすは、かき揚げの残りとかなので、
たまに人参や玉ねぎが入っていたりします。
加えて、一味と七味の両方が準備されています。

このように、かけうどんだけを比較してみると
・牧のうどん　330円　ネギ入れ放題
・資さんうどん　320円　天かす・おぼろ昆布入れ放題
・ウエスト　300円　天かす・ネギ入れ放題
となります。

結論としては、コスパがよく、かき揚げ好きはウエスト。
うどん以外のメニューが豊富で、おぼろ昆布好きは資さん。
じゃぁ、牧のうどんは？
スープ次放題ってだけ？
冷静に考えると、牧のうどんってストロングポイント、ないの？

いえいえ。
次からは、牧のうどんの魅力的なメニューについて紹介していきます。
が、その前に。
糸島には、「うちだ屋」などのうどんチェーン店もあります。
西区まで足を伸ばせば、
格安うどんチェーン店の「小麦冶」も。
また、チェーン店ではありませんが、
「ひなたうどん」も２号店を出店。
このようにうどん戦争は熾烈を極めていますが、
一旦、かけうどん修行を終了します。
体力の限界。

これからは、うどんにこだわらず、
マニアックな糸島の「非おしゃれ」グルメも、
いろいろと紹介していきます。

ライターNo.1　ゴーシ先生

佐藤剛史　Goshi SATO
作家。食育研究家。
九州大学大学院農学研究院助教。
1973年、大分県生まれ。農学博士。
年間の講演回数は100回を超える。
主宰する、社会人向け学びの場『大人塾』は
福岡市、北九州市、熊本市、
佐賀市、糸島市、長崎市、大阪市で開講され
これまでにのべ3000人が受講。
主な著書に
『ここ－食卓から始まる生教育－』（西日本新聞社）
『いのちをいただく』（西日本新聞社）
『すごい弁当力！』（PHP）
『食卓の力』（現代書林）など、いずれもベストセラー。
新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数。
TNC『ももち浜ストア 夕方版』レギュラー・コメンテーター。　http://goshisato1973.com