宮若市の『追い出し猫』
宮若市。
2006年(平成18年)2月に
若宮町と宮田町が新設合併し
宮若市となりました。
宮若市に行くと
やたら招き猫がいます。
『追い出し猫』
というそうです。
宮若は、昔からおいしい水と
実り多い豊かな土地でした。ゆえに、穀物を荒らすねずみを駆除するために
猫を飼う家庭が多かったようです。
これは、四百年ほど前のお話です。
西福寺というお寺に
たいそう猫好きな和尚さんが住んでいました。あるとき寺に一匹の大ねずみが住みつき
近隣を荒らして回りました。とうとう和尚さんにまで危害が及ぶようになり、
見かねた飼い猫が数百匹もの仲間を集め、
大ねずみとすさまじい戦いを繰り広げたのです。翌朝、息絶えた大ねずみと
変わり果てた猫達の亡骸が。
そんな猫達を哀れんだ和尚さんが
お墓を作りいつまでも手厚く供養し続けたそうです。追い出し猫は、この民話をもとに災いを追い出し、
福を招く縁起物として作られました。人から人へと口伝えに広がり、
災い退散、開運招福のお守りとして
親しまれています。
宮若市内には「猫塚」という地名が残っており、
現在は、その場所に、
追い出し猫をモチーフにした猫型のバス停と
猫塚公園が整備されているそうです。
(お伺いはできませんでした)
猫好きな方は、ぜひ、お越しください。
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