天神平和樓の分店『中國家常麺房 趙之家(チャオのみせ)』
福岡デイズ、糸島エリア「非おしゃれ」部門担当、
ゴーシ先生です。
最近、糸島には、
中華料理屋さんが増えているような気がします。
例えば、
九大伊都キャンパス近くにできた
これらはいずれも、
中国人がシェフを務めているようです。
福岡市西区福重、
西九州自動車道拾六町IC入り口にある
『中國家常麺房 趙之家(チャオのみせ)』
も、そんな中国人中華料理店かと思っていました。
そうしたら、なんと、
天神の中華料理の老舗、
あの平和樓の分店でした。
中国人中華は、
「本格的なんだけど苦手」
という人もいますが、
平和樓の分店であれば、
日本人の口にあうこと間違いなし。
国道沿いには「スーラー湯麵」の幟。
先に紹介した中国人中華料理店では、
担々麺をウリにしている店が多いのですが、
スーラー湯麵をウリにしているお店は
なかなかありません。
というのは、日本人にとって、
酸っぱい麺って、
素麺のつゆに、かぼすや梅酢をいれたり、
水炊きのシメのうどんをポン酢で食べたり、
皿うどんに味変で、酢をかけたりするくらいなもので、
あまり馴染みがないはず。
そんな酸味を前面に押し出した
「スーラー湯麵」をウリにしているなんて。
12:30に入店しようとしたら、満席。
大盛況です。さすが、平和樓の分店。
スーラー湯麵を注文。
運ばれてきてビックリするのが、
スープのトロミ。
麺を持ち上げるのが大変なほどです。
具には、絹ごし豆腐や椎茸、
溶き卵が入っています。
スーラー湯麵は、
香酢の酸味、胡椒の辛さが合わさったスープ
が魅力とのことですが、
一口食べただけでは、
他の旨味と調和していて、
上品な味に感じられました。
が、そこはやはりスーラー湯麵。
食べすすめると、
じわりと酸味が効いてきて、
頭から汗が出てきます。
麺は中華麺の細ちぢれ麺。
確かに、クセになる、
という感じがわかります。
メニューには、
その他、醤油味の「ニラもやし湯麵」、
塩味の「炒めネギ湯麵」等、
美味しそうな麺類がズラリ。
「麺が食べたいけど、
普通のとんこつラーメンは飽きたな」
「変わり種の麺類が食べたいな」
という方にはオススメです。
スーラー湯麵の値段は830円。
とんこつラーメンで830円であれば、
めちゃくちゃ高い。
福岡では、誰も足を運ばないはず。
しかし、とんこつラーメンと同じ土俵には登らず、
中華料理と位置づけてしまえば、
同じ麺類でもこれくらいの
価格設定(と利益率)が可能なのでしょう。
いろいろと勉強になりました。
ライターNo.1 ゴーシ先生 *+*+*+*+*+*+*+*+*+*++*+*+*+
佐藤剛史 Goshi SATO
作家。食育研究家。
九州大学大学院農学研究院助教。
1973年、大分県生まれ。農学博士。
年間の講演回数は100回を超える。
主宰する、社会人向け学びの場『大人塾』は
福岡市、北九州市、熊本市、
佐賀市、糸島市、長崎市、大阪市で開講され
これまでにのべ3000人が受講。
主な著書に
『ここ-食卓から始まる生教育-』(西日本新聞社)
『いのちをいただく』(西日本新聞社)
『すごい弁当力!』(PHP)
『食卓の力』(現代書林)など、いずれもベストセラー。
新聞掲載、テレビ・ラジオ出演も多数。
TNC『ももち浜ストア 夕方版』レギュラー・コメンテーター。
http://goshisato1973.com