すいません、先入観がありました『京都伊三郎製ぱん』
「パンのためのならどこまでも」、
福岡市在住、ママパンマンです。
「100円均一パン」というと、
食べざかりの子どもがいるわが家にとって、
お財布に優しくてありがたいのですが、
正直、
「素材にこだわってないんじゃないの?」
「冷凍生地使ってんじゃないの?」
とか思ってしまいます。
しかもチェーン店って、
なんかこだわりがなさそう(率直)。
さて、今回は、有名な
『京都伊三郎製ぱん』(小田部店)
にお伺いしました。
伊三郎製ぱんは、
現在、福岡県内24店舗、
福岡市内6店舗
(和白店、七隈店、フードウェイアイランド照葉店、
八田店、伊都店(今宿)、小田部店)
を展開しています。
100種類以上あるパンがズラリ。
カマンベールベーコンパン、
牛すじカレーパン、
グラタンパンを購入。
当然、すべて100円。
まず、食べてみてびっくりしたのは、
予想以上に、生地がしっかりしていました。
もっと、コンビニのパンのような
ふわふわ系を予想していました。
カマンベールチーズパンは、
カマンベールの味・香りは弱めですが、
ペッパーが効いています。
グラタンパンは人気No.1とのこと。
ゆで卵、ホワイトソース、チーズ。
美味しくないわけがない。
100円でコレなら大満足。
牛すじカレーパンは、
一般社団法人日本カレーパン協会が主催する
カレーパングランプリ2020の
「西日本焼きカレーパン部門」で、
2年連続で金賞とのこと(パチパチパチ)。
食べてみると、
まず周りの、パリパリ感にビックリ!
(どうやって作ってんだろ?)。
カレーは、真っ黒なスパイシーな欧風カレー。
パリッパリ食感と、
カレーのしっとり感が絶妙。
めっちゃ、美味しい!
これで100円ですかっ!!
ネットで、調べたところ、
伊三郎製ぱんは、
原材料に良いものを使っているそうです。
塩はドイツから取り寄せ、
旬の高価な食材も使っているそうです。
一般的にパンの原材料費は
30%前後とのことですが、
伊三郎製ぱんは驚きの47~49%!
では、どうやって100円パンを実現しているかというと、
賃料。
普通、パン屋さんは、
JRの主要駅や、人が集まる繁華街、
ショッピングモールに出店します。
当然、賃料が高いので、
売り上げの10%になります。
伊三郎製ぱんは、
人口3万人程度の地方都市に出店し、
しかも、閉店したコンビニエンスストアや
携帯電話ショップを改装して
出店しているそうです。
伊三郎製ぱんの賃料は、
なんと、売り上げの3%!
次に重要なのが作り方と人件費。
伊三郎製ぱんは、
福岡県と京都府にセントラルキッチンを置き、
そこでパン職人が生地を作っているそうです。
セントラルキッチンでは、
くるみやレーズン、
プレーンなど15~20種類の生地を毎日作り、
冷凍品を使うことなく、
必要な分だけを毎日店舗へ届けています。
店舗では焼き上げる最終工程だけ。
全ての店にパン職人を配置すると
人件費がかかります。
店舗にパン職人がいないというと
「え!?」と思ってしまいますが、
「パンの命は生地。
この味さえコントロールできれば味は崩れない」
そうです。
反省しました。
「100円パン」「チェーン店」という先入観がありました。
でも、美味しくなければ、
チェーン展開できないですよね。
ライターNo.3 ママパンマン
福岡市在住 ●0代 女性